罰ゲームで付き合った男の子に恋した！？（後半編）恋は実るのか？注目の最終話

このページは、罰ゲームで付き合った男の子に恋した！？（前半）の続きのストーリーになります。
罰ゲームで付き合った男の子を好きになってしまった女の子「佐山希美」。罰ゲームで付き合っていた事実が男の子にバレてしまい、二人は別れることになってしまう。

二人の関係はどうなってしまうのか？
後半のストーリーに注目してください。

罰ゲームで付き合った男の子に恋した！？（後半）

高校生3年の4月9日

私の学校は、高校3年で自分の進路によって、クラスが変わるようになっていた。

ただクラス替えと言っても実質生徒がクラスを選べるようなものです。
私は、まだ千尋くんのことがまだ好きで、千尋くんは国立文系クラスに行くと知ってたから、私も国立文系クラスにしました。正直、私は自分の進路で選んだのではなく、下心で選んでます。

国立文系クラスは、少し人数が少なくて、名字が遠くても割と席が近くなったりとかあります。そして出席番号的に幸運にも、千尋くんの斜め後ろの席という素晴らしい位置を確保しました。このときほど私の名字と、父親に感謝したことはないです。

この席の利を逃すわけにはいかない。

「ただ無視されてしまったらどうしよう・・・」、「あんな酷いことしてしまったし・・・」

そんなことを考えてると、放課後になっていました。結局、しゃべりかける勇気が出なくて、しゃべれませんでした。

高校生3年の4月10日

千尋くんとはしゃべるのは、あの日以来、4ヶ月ぶり。何を言われるのか、どう対応されるのかが、怖くて、時間だけが過ぎていった。

高校生3年の4月17日

結局、未だにしゃべれてない。
ただこのままでは嫌だ。

ちゃんと謝りたい！！
もう一度、仲良くなりたい！！

休み時間、意を決して、千尋くんのところに行った。

無視されたらどうしようとか、めちゃくちゃ緊張したけど、千尋くんは拍子抜けするほど普通で、全然違和感なく相手をしてくれた。その後も軽く話をして、なんとか話し相手程度になれました。

高校生3年の5月

休み時間、話しているうちに変化が生まれた。付き合ってたときは、私のことを「希美ちゃん」って言ってたけど、今は、「希美」って呼ぶようになった。

友達として認めてくれたのかな・・・

そして、話しててわかったけど、千尋くんの周りの子。千尋くんと仲良い友達でさえも罰ゲームのことを知らなかった。普通ならあの女に騙されたとか悪口言ってもいいのに。

超イケメンですよね。
悪口の一つや二つあってもいいのに、何もなくて・・・なんか本当に身にしみて後悔しました。私は、こんな優しい人を傷つけてしまったのかとかなり落ち込みました。自業自得だけど・・・

高校3年の6月

私は、千尋くんと別れてから、アニメとかライトノベルとか読みようになってて、話をする分には全く困らなくなっていた。おかげでJPOPにはついていけなくなったけどｗ

休み時間に、アニメの話などで盛り上がって楽しかった。とはいえ受験生なので、千尋くんとは進展もなく、というかお互いに(特に私に)そんな学力的余裕もなく、ただただ友達って感じで時が過ぎていった。

高校3年の夏休み

受験生の夏休み。
直前の面談でこのままじゃ第一志望校(もちろん千尋くんと同じ学校…私はストーカーか)に受からないぞ、と担任に模試の結果と共に現実を突きつけられ、一日12時間近く毎日勉強中。もう地獄のような日々です。

そんな勉強漬けの日々を送っていると、また「絶対一緒に行こう」と去年約束した夏祭りの季節がきました。

えええええええ

うっそおおおおおおお

めっちゃ嬉しい

意外にも、誘いをくれたのは彼からでした。
それはそれは飛び上がるほど嬉しくて。それだけが辛い受験勉強の励みになりました。志望校も千尋くんの影響で、勉強の励みも千尋くんで、本当に下心まみれだな私はｗｗｗ

花火大会の前日

全く寝れる気がしない。
私は遠足が楽しみな子供か

花火大会

結局、寝不足のまま、最大限の化粧をして、お母さんに着物を着付けてもらった。

前回は、周りにバレないように近くの公園で待ち合わせだったけど、今回は、ちゃんと最寄り駅で待ち合わせした。そこには、着物姿の千尋くんが先にいた。

そして、祭りの会場にやってきた。今度は恋人同士じゃなかったけど。

金魚すくいは、私が一匹。千尋くんが2匹という結果に。どちらもへたっぴだった(笑)。そして、次にやったのが型抜き。二人でできるまで意地になってやりました。

本当に、子供みたいに、はしゃいだ。そして、去年見た花火を今年も千尋くんと見ることができた。やっぱここの花火は綺麗だなー

そして、楽しかった花火大会も終わりました。

本当は帰りたくなかった。
けれでも、私たちは受験生で勉強しなきゃだし・・・ 遊んでる余裕もない。 それに、私達は付き合ってないから・・・ 。電車に乗って、最寄り駅に着いて、今度は家まで送ってもらった。

私の前から千尋くんが遠ざかっていく姿を見ると、すっごく寂しい気持ちになった。後ろから抱きしめたかったなー。そして、また地獄のような受験勉強の日々、なんとか8/31の河合塾の模試で第一志望校でD判定を取って、 望みをつなぎました。

こうして、高校最後の夏が終わりました。

高校3年の9月

夏休みが終わって学校に行くと、千尋くんが少しイメチェンをしていました。伸びていた髪を、耳が隠れる程度まで切っていて、眼鏡がコンタクトレンズに変わっていました。

髪を切った千尋くんは、とてもカッコよくて、周りには女の子が増えた。好きな男の子の周りに女の子がいるっていうのはやっぱり嫌なもので、私はすごくモヤモヤした。

高校3年の11月

ある日の休み時間、私は、ずっと気になっていたことを聞いてみた。

千尋くんの言葉は、私に重く響いた。千尋くんにとって恋愛をすることが一つのトラウマになってしまっていた。私が初彼女だったから、余計に。改めて、傷つけてしまったことを後悔した。

高校3年の12月

私の成績もだいぶ乗ってきてて、多少の余裕も出てきた。やっぱり夏の頑張りが大きかったと思う。一心不乱に勉強した甲斐あったかな(笑)
ただ数学がどうしても苦手で千尋くんに結構教えてもらった。

高校3年の1月

私はこのときまでC判定でギリギリでした。一方千尋くんは夏からずっとA判定。もう余裕だろ～って感じでした。
今度は私が誘って一緒に初詣に行きました。

表の理由は合格祈願、だけどまぁ、8割くらいは恋愛成就ですよね。千尋くんと一緒になるために勉強してるようなもんですし。 無事お参りをした後、お守りを買いに行きました。

こっそり恋愛成就のお守りも買いました(笑)
合格できて、恋愛も叶ったら最高なんだけどね。

高校3年の1月

センター試験当日

試験の当日は、めちゃくちゃ緊張しました。
ガクガクで不安がいっぱいでした。すると、試験前に千尋くんからメールが来ました。

千尋くんのメールが勇気づけられて、なんとか乗り越えられることが出来ました。得意科目の英語で少し失敗したと感じたので、落ちたと思ったけど、自分を信じることにしました。

高校3年生の3月

合格発表

合格発表です。自分一人では見に行くのが怖かったので、千尋くんと行きました。まずは私の番号を探しました。

結果は合格でした。
ずっと落ちたと思っていたけど、受かってた。すっごく嬉しい。

次は、千尋くんの番号を探しました。
千尋くんはずっとA判定だったし、落ちているはずがないから、4年間一緒だろうと思ってました。

千尋くんの番号はありませんでした。彼は落ちました。本当に信じられませんでした。

千尋くんは、笑顔で祝ってくれたけど全然嬉しくなかった。むしろその笑顔が辛かった。私は、自分の努力が実って、嬉しかった。けれども自分がしたことの罪悪感があって、受かるべきのは私じゃなくて、千尋くんだと思ったから悲しさのほうが強かった。

千尋くんは、私大に行くことになりました。
また離れ離れになってしまいました・・・・

大学1回生の4月

大学が離れ離れになっても、交流は続いた。
でも、ただの友達で、すごく強固な繋がりってわけでもなかった。それに「誰かに好意を向けられるのが怖い」と伝えられてた私は告白する勇気もなく、告白してこれ以上疎遠になるなら、いっそ今のままでいいかとか思ってた。

そんな矢先に、千尋くんがツイッターである女の子とすごく親しくしていた。
講義の話とかサークルの話とか小説の話とか色々してて、私はすごくモヤモヤした。私が知ってる限りでは、千尋くんが趣味の話をしている女の子は、私しかいなかったから、率直にすごく嫌な予感がした・・・
しかもその女の子は、千尋くんと同じ大学の子で、おまけにすごく可愛かったから、本当に嫌な予感がした・・・

その子と千尋くんはどんどん仲良くなっていった。
千尋くんが二人で撮ったプリクラとか、二人で行った動物園とか、
いつか私達が行った水族館とか、そんな写真をツイッターであげていた。千尋くんは、大学生になって、すごくオシャレをするようになって、かっこよくなっていた。

そして、ある日千尋くんは私にLINEでこう言いました。

千尋くんからの話は、かなりショックだった。けれども意外と取り乱すことはなくて、相談も親身になって、答えてあげた。

ただその女の子が羨ましかった。けれども私はその子になれない。何とも言えないもどかしい気持ちになった。

大学１回生の５月

このメッセージを見て、すごく悲しい気持ちになった。もう千尋くんは私のものじゃないだって・・・

思い返せば、自業自得だったけど、たまらなく悔しかった・・・

くだらないクラスの立場を気にして、自分の気持ちに素直になれなかった自分を悔やんでも悔やみきれない。つまらない自己保身のために、大好きな人を傷つけてしまい、結果、好きな人を他人に取られてしまった。このままだと前に進めない気がした。

自分の中でけじめつけようと思った。
結果がどうであれ、「自分の気持ちを伝えよう」と決めた。

気持ちの整理

付き合ったって聞いた次の日、私は千尋くんと話がしたいって言って呼び出した。

結果はもちろん完敗だった。

って私がボソッって言った言葉に、千尋くんから答えが帰ってきた。

あ、これはもう完全に叶わないなと思った。本当に大きなものを投げ捨ててしまったんだなと後悔した。

ちゃんと気持ちを伝えてすっきりした。
そして、大失恋した・・・
でもほんの少しだけ大人になれた気がした。

大学１回生の６月～１0月

千尋くんに彼女が出来て、私は本当に気持ちいいくらい綺麗な因果応報、つまり失恋をした。まぁ学校も違うのでそんなに顔を合わせる機会もなく、夜に辛くはなることがあったけど、案外普段は平気だった。
サークルや合コンなど、ふっつーのキャンパスライフを送っていた。

千尋くんのことは考えないようにして、普通の大学生を楽しんでるうちに日に日に辛さは薄れていった。
ただ、やっぱり他の男の子と遊んでてもしっくり来なかった。
元々初対面の人と盛り上がるのとかすごく苦手なので当たり前といえば当たり前なのですが、合コンも全然楽しくなかった。

やっぱり本当に千尋くんが好きなんだと実感した。

そして、ちょっと変わろうと思った。
まず、背中まであった髪をショートカットにした。

これが意外と好評だった。エヴァの綾波レイに似ているとか言われて、なんかうれしかった笑

料理のレパートリーを増やす練習をした。
簡単なものしか作れなかったけど、オムライスやハンバーグ、肉じゃかなど作れるようになった。その中でも肉じゃがは自信作。これは美味だった

私は、音楽系のサークルに所属していて、ピアノを本気で練習した。

少し運動不足が気になっていたので、ランニングを始めました。

初は「千尋くんを見返してやりたい！」とかそんな気持ちで始めたんですけど、やってるうちに楽しくなっちゃって笑

それともう千尋くんは彼女がいて、二週間に一度連絡があるかないかって感じだったので、いつしかそんな気持ちも消え失せてた。ただ自分磨きみたいな感じになっていた。

大学1回生の11月

数ヶ月経った頃、千尋くんが彼女と別れた。

理由は彼女の浮気だったらしい。千尋くん見る目なさすぎてちょっとやばいんじゃないかこの子って我ながらに思った。もちろん自分を含めてです。そして千尋くんが落ち込んでる中、ちょっぴり嬉しかったのは内緒です。

すぐにでも千尋くんに会いたかったけど、本当に落ち込んでいたので、これはそっとしておいた方がいいなと思い、二週間くらいそっとしていた。しかし、「もうそろそろいいんじゃ？」と自分の中で勝手に決めつけて意を決して誘ってみたわけです。

千尋くんは了承してくれて、もう最後に遊んだのはいつだったか分からないくらい久しぶりに遊ぶことになった(#^.^#)場所は四年前に初めてデートをした水族館。めちゃ懐かしいー

駅で待ち合わせ

朝10時に駅で待ち合わせしてたけど、千尋くんはまだ来てなかった。LINEで「西口と東口を間違えたから少し遅れる」ってメッセージきてた。

と言い、渡してくれたのはホットのカフェオレ。

千尋くんも大人になったんだぁーと感動した。

水族館・ごはん

今度の水族館は、あのときと違ってチケットも買い慣れていて、店員さんとも普通に話していて、その背中が寂しい反面寂しかったです。そして、前と同じように水族館をまわった。ただ今度は最後まで手を繋がなかったけど。

そして、サンマルクカフェでご飯を食べました。

普段会わない分、会話が弾んで楽しかったなぁー
プラネタリウムは付き合っていなかったのでやめました。お互いにプラネタリウムのことは口に出さなくて、たぶんこの距離感が最適なんだなと感じた。

千尋くんは可愛いけど、やっぱりかっこよかった。
いつも車道側を歩いてくれたし、割り勘も少し多めに出してくれたし(意地でも奢らせませんでした)。それになによりまだ別れてそんなに経っていなくて、辛いはずなのにそんなことは微塵も感じさせずに、こうして今も気配りを欠かさない。本当にすごいと思った反面、この人はいつ、誰に弱さを見せているんだろう。と気になって、そして放っておけなくなりました。

 

やっぱり私は千尋くんが好きでした

 

今回のデート(もう私の中で勝手にデートってカウントしてます)は、表向きの進展は何もなかったけれど、私の内面にとってかけがえのないものを残してくれた、そういう非常に大きなものではありました。
かつて彼を傷つけた側の私が言うにおこがましいけど、私が彼にとって辛いときの逃げ場になれたらな、と心の底から思った。

大学1回生の12月

今度こそクリスマスは千尋くんと遊びに行った。
本屋さんに行ったり、クレープを食べたり、公園で遊んでる小さい子達を眺めたり、観覧車に乗ったり。いろいろしました。楽しかった。
夜まで遊びたかったけど千尋くんは毎年恒例クリスマスの夜は家族で集まってケーキを食べる！と決まっていたようなので、夕方には帰りました。私としても、周りがカップルばかりでその中で私達は友達だったので、早く終わっちゃって寂しいような、ほっとしたような、そんな気持ちでした。

大学1回生の1月

お正月には初詣に行きました。
千尋くんの大学の友達と、私の大学の友達とで割と大所帯で行きました。千尋くんの友達には当然女の子もいて、少しヤキモチを妬いたのは秘密です。
そこでおみくじをしました。

大所帯で行った初詣は楽しかった。また、来年もいけたらいいなぁ

大学２回生の4月

私達は無事単位をとって、四月に大学二年生になりました。千尋くんとは花見に行きました。ふたりで色んなところの桜を見にいこう！と企画して、ひとつひとつ見ていきました。

一か所で大学生っぽい人たちが飲み会をしていた。その人たちに、千尋くんは声かけられてた。

花見は綺麗だった。千尋くんの友達に、ちょっと彼女っぽい雰囲気を醸し出したのはいい思い出笑。

大学2回生の5月

千尋くんの誕生日が来ました。
初めて千尋くんの誕生日に一緒に出かけました。ディズニーランドに行きました。ディズニーランドは誕生日だって言うと、キャストさんがシールをくれるんですけど、それをたくさん集めて喜んでる千尋くんが可愛かったです。

大学2回生の７月

そして夏になりました。
千尋くんとプールに遊びに行きました。

しかし、千尋くんは寝坊して、1時間遅刻した。

このままずるずるしてていいのか、そんな風に思うようになりました。

その日、私はお金が足りなくなって、結局千尋くんとお互い貸し1ずつになりました。やりとりがもう普通の友達でした。千尋くんと今のままだと、一生友達のまま終わりそうな気がした。

大学2回生の８月

夏祭りがあったので、一緒に行くことになりました。

高校生らしきカップルがたくさんいて「みんな若いね～」なんて言いながら遊びました。
今度は二人とも私服で、手を繋ぐこともなく、花火が終わって、それで帰ることになった。

私は、本当にこのまま帰っていいのかなって思った。そして、もう人の多くない河川敷で、意を決しました。

私達は四年ぶりに付き合うことになりました。

一度本当に人外みたいなことをして、許されなくて当然なのにまたこうして付き合えて、本当に夢みたいです。彼が許しても私の中では一生許すつもりはないので、これからは毎日、彼の笑顔を作ることで償っていきたいと思います。

トップページ